ディアボレッツァ展望台とピッツベルニナ
二日目、ハイジの村を午前中出発してサンモリッツで昼食をとり、ベルニナアルプスへやってきました。
スイスの凄いと思うところは、列車やロープウェイなどの移動手段が網の目のように張り巡らされていて、アルプスの山岳風景をあちこちで観光気分で満喫できるところでしょう。デアボレッツア展望台から雄大なベルニナアルプスを眺めていると、ちょっと感動的でした。
目の前のペレス氷河も生まれて初めて見た景色で、夏を氷のままこんな感じで流れているのかあ、と言葉を失うくらいです。ベルニナアルプスの主峰ピッツベルニナとも正面に対峙することができました。
ロープウェイを降りてデアボレッツア展望台に立つと、この風景に圧倒されます。この景色を三分割して、左から順番に並べていくと、次の3枚の写真になります。パノラマでないのが残念ですが。
右端の山が、ベルニナアルプス最高峰のピッツベルニナ4049m
上の写真のさらに左まで映っていますが、黒く手前に聳える岩峰がトロバット山。近くにあるので、すぐにでも登りたい気分です
目の前のペルス氷河。
デアボレッツア展望台の右にペルス山があって、そこでモルテラッチ氷河と合流します
ペルス氷河の流れと遠くにモルテラッチ氷河が左から右へと流れています。右の裾野が見えているのがペルス山。
この3連続の写真がアルプスを象徴するような風景ですが、現地に立つと全く違った圧倒的なスケール感でした
デアボレッツア展望台のレストラン出口。やや右のところから展望台に出てきました
レストランの出口から出て、左方向へ行ってみます
トロバット山の方向へいって、展望台レストランを振り返って見ました。前の写真を撮ったとこらあたりが写っています
案内板がある岩の上に登ってみます。
ベルニナアルプスのガイド。これは、ロープウェイの山麓駅にあったのと同じようなものですが、デアボレッツア展望台に来てこれを見ても、どの山がどこだか、また、どこを見たら良いのかわかりません。わからずに、「ああ~、凄い景色だなあ」と思って帰る人が多いのではないでしょうか。
この案内板は、後になって山座同定をするのに大変役に立ちました
ベルニナアルプスのピッツベルニナって、どの山?と思ってしまいます。ぱっと目につくという山ではなくて、ちょっと右奥に位置する山で、このアルプスの主峰でした
デアボレッツア展望台のテラス。
ピッツベルニナは、中央やや右の雲の手前のピークがある岩峰でした。”ピッツ”という言葉は、山頂という意味のようです
デアボレッツア展望台近辺をうろうろ歩いてみます。といっても何百メートルもは行けないのですが、ずっと左の方へ行くと、目の前に岩壁が迫ってきました。はじめは、これがピッツベルニナかと思っていたのですが、こちらはピッツパリュという標高3905mの山でした
この山へ登る登山者も結構いるようで、山頂や主要ポイントまでの標識が立っていました。また、登るだけでなくここから山麓まで歩いて下る人も多いようでした
ペレス氷河は、ピッツパリュから流れているように見えます
氷河が流れるのではなく、ひび割れて崩れているような谷の部分もあり、秋なのに氷河の流れがいろいろな表情をしています
黒く流れるようなラインは、岩などを削って巻き込んでいるような部分があるため
よく見るとクレバスみたいにヒビも入っています
ボコボコに表面が崩れているところもあり、これでは氷河の上を歩くというのは難しそうです
展望台を出てずっと左へ行くと、トロバット山がどんどん近づいてきます。次回はあの山くらいには登るゾ、という気持ちも湧いてきました。
トロバット山の右後ろに頭を出しているのは、ピッツカンブレナ3603m
もう少し時間があれば登ってみたいトロバット山3146m
トロバット山から右に続く山で、ペレス氷河の源に当たるピッツパリュ
ピッツパリュ3905m
ピッツパリュの山頂は、この連山の真ん中です
ピッツパリュの右に連なるベッラヴィスタ3922m。ここも、ピークが3つ並んでいて、ベッラヴィスタは一番左のピーク。雲が後に白く輝いている尖り
モルテラッチ氷河の一番奥にあるように見える尖峰が、クラストアグザ
クラストアグザ3854m
クラストアグザの右に聳えるのがピッツベルニナ
ピッツベルニナ4049m。
確かに主峰でこの辺りで一番高いのですが、なかなか存在感としてはやや控えめです
ピッツベルニナから一段低く見える山が、ピッツモルテラッチ。目の前のペレス氷河とモルテラッチ氷河が合流する辺りの後になります。
やっぱり、3000mを越える山が連なっているところが凄いですね。ピッツモルテラッチでも氷河から山頂までは千m以上あるでしょう。
ピッツモルテラッチ3545m。
ベルニナアルプスを堪能したので、レストランへ帰ります。レストランの後にある山が、ペレス氷河の由来となるピッツペレス3207m
ロープウェイ乗り場は右上の建物なのですが、どうしても帰りにもレストランの中を通って買い物をするように、という無言の圧力が観光地なので存在しています
レストラン前でみんな日向ぼっこをして、集合時間までの時間を過ごしていました。ちょっとコーヒーでも気軽に買えたら良いのですが、まだ図々しさが出せなくて。。。
この長い階段をレストランから登ったところに、ロープウェイの改札口があります。途中にトイレもあって、どうしてもここを通行しなければならない造りです
展望台の反対側の風景。つまり、これまで展望を楽しんでいたピッツベルニナ&ペレス氷河側ではなくて、ロープウェイで下山していくレイティッシュ鉄道ベルニナ線のディアヴォレッツァ駅側の風景
氷河地形というものがあるということを中学の教科書で見たことがありますが、まさにこの辺りは氷河の彫刻のよう
Val da Fain という、正面左の谷。氷河で削られた部分は緩やかな曲線でおわんの縁のような感じです
正面右の Val Minor というU字谷は、ずっと奥まで長く続いています
ロープウェイ山頂駅。この裏がディアヴォレッツァ展望台
ディアヴォレッツァ展望台からのスキーコース。夏の間は雪が解けるのを防ぐためシートがかけられています
中腹までロープウェイが下ってきて、展望台を見上げたところです。長いスパン、支柱なしでロープウェイが架けられているわけで、そのような技術的な部分が日本とは桁違いな感じがしました
さらに下へ下ると、架線の下には登山道が延びています。トレッキングコースのようです
時たま上り下りするハイカーが見られました。なかなかの根性かと思われます
ロープウェイが山麓駅近くまで下ってくると、バスで登ってきたU字谷底のなだらかな道路が見えてきました。とても美しい風景です
山麓駅到着。でっかいロープウェイでした。
ツアーなのでロープウェイや鉄道の時間がちょうど良いくらいに設定してあるのが助かります。予定通り観光もできました
帰りはレイティッシュ鉄道ベルニナ線に乗車するので、ディアヴォレッツァ駅まで、歩いて行きます
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